しこたま飲んだ翌朝、知らない人がベッドに寝ていた……というシーンは映画やドラマでよく見るが、相手がペンギンというのはなかなかないだろう。オーストラリアで、朝起きたらペンギンがいたという事態が発生したいたそうだ。英国人観光客3人が酔って水族館に忍び込んで泳いだ挙げ句、ペンギンを盗み出したとして逮捕された。
3人(21歳、20歳、18歳、氏名非公表)は、旅行で立ち寄ったクイーンズランド州で飲酒し、泥酔した勢いでマリンパークに侵入。下着一枚でイルカプールに飛び込み泳ぐなどの狼藉の末、リトルペンギン1羽を宿泊先に連れ帰ったという。
ひどいのはここからだ。翌朝ペンギンの存在にパニックし、事件の発覚を恐れた犯人らは、なんとこのペンギンを、サメも入ってくるという運河に捨ててしまったのである。
ペンギンを発見、通報した通行人らによると、「サメに追い立てられたらしく、慌てて水から出てきたペンギンが、今度は犬に吠えられて河川敷をあたふた走っていた」とのことである。
被害者のダークくん(7)は疲労していたものの無事保護され、水族館に戻された。水族館側は警察から話を聞くまでダークくんがいないことに気付いていなかったという。飼育員は、「数々の受難を考えると、ダークが無事に戻って来れたのは奇跡としか言いようがありません」とコメントしている。
ダークくんを捨てた3人はFacebook上に「ペンギン盗んだぜ!」と自慢気に書き込み、それを見た友人が警察に通報、逮捕に至った。本人たちは「大きな過ちを犯してしまった」と話しているそうだが、来月開かれる公判に向けて、事件の夜撮影したビデオをマスコミに売って弁護費用に当てようとしていたというから、反省のほどもあやしいものである。
不心得者に拉致され、見知らぬ川に捨てられ、サメやら犬やらに追われたダークくんの心中を察すると、心が痛む。彼が二度とこのような冒険をしないですむよう祈りたい。飲酒は節度を守って、人にもペンギンにも迷惑をかけないのがマナーである。
参照元:DailyMail(英文)、YouTube IBTimesTV
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オリジナル記事: 起きたら横にペンギンがいた(笑) → 昨日酔っ払って水族館で盗んだんだった → 放流しよう → 逮捕
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